永住許可申請書は、単なる情報の記入用紙ではありません。入管(出入国在留管理庁)にとって、あなたの日本での生活の誠実さと整合性を確認するための最も重要な照合資料となります。
能力や経歴(高収入、日本語能力が高いなど)は申し分ないのに、**申請書の情報が過去のビザ更新時の内容と一致していない**という理由だけで、説明を求められたり不許可になったりするケースが非常に多くあります。
この記事では、最初の段階で書類を「完璧」に仕上げるための、永住許可申請書の最も正確な記入方法を解説します。
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最新の永住許可申請書のダウンロード
記入を始める前に、必ず法務省が発行している最新の申請書様式を使用しているか確認してください。形式が変更されている可能性があるため、古い様式は使用しないでください。
確実に入手するには、出入国在留管理庁の公式サイトからダウンロードしてください:
https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/nyuukokukanri07_00130.html
または、以下のファイルをダウンロードしてください。記入しやすいEXCELファイルの使用をおすすめします。
- PDF: 永住許可申請書 (PDF)
- EXCEL: 永住許可申請書 (EXCEL)
永住許可申請書の詳細な記入方法
1枚目の記入方法
1. 国籍・地域: カタカナで国名を記入します(例:ベトナム)。
2. 生年月日: 年・月・日の順で記入します。
3. 氏名: パスポート通りに、すべて大文字のローマ字で記入します。
4. 性別: 「男」または「女」を丸で囲みます。
5. 出生地: 都市名や州名をローマ字で記入します。
6. 配偶者の有無: 該当する方を丸で囲みます。
7. 職業: 職業名を簡潔に記入します(例:ITエンジニア)。
8. 本国における居住地: 本国の住所(都市名等)をローマ字で記入します。
9. 日本の住居地: 在留カードや住民票の記載通りに正確かつ完全に記入し、携帯電話番号も記載します。
10. 旅券(パスポート): 旅券番号と有効期限を記入します。
11. 現に有する在留資格: 在留資格の種類、在留期間、満了日を記入します。
12. 在留カード番号: カード右上の番号を記入します。
13. 犯罪を理由とする処分: これは審査結果を大きく左右する項目です。ある場合は正直に申告するか、申請前に弁護士等に相談してください。入管はすべて調査できるため、絶対に隠してはいけません。
14. 永住許可を申請する理由: 理由書は別途A4用紙で作成するため、ここでは簡潔に記入します。例:「これからも日本で働きたいと考えております。長期的に安定した生活を築き、日本社会の一員として貢献していくために、永住許可を申請いたします。」
15. 過去に日本在留中、現在の記録とは異なるパスポートや身分事項で出入国したことがあるかどうかの確認です。ほとんどの方は「無」になります。
16. 経歴(学歴・職歴): 最も時間がかかる部分です。来日以降(または直近の重要な期間)の学歴と職歴を記載する必要があります。書ききれない場合は別紙に記載します。
2枚目の記入方法
- 申請人との関係:自分で生計を立てている場合は「本人」を選択します。
- 勤務先:現在の勤務先名、支店や部署名、住所、電話番号を記入します。
- 年収:年間の総支給額(税引き前)を記入します。
18. 在日親族: 日本で同居している配偶者、子供、父母の情報を記載します。「在留カード番号」は、その方が外国人の場合は必須項目です。
19. 身元保証人
19. 身元保証人
- 氏名
- 国籍
- 住所、電話番号
- 職業
- 関係:該当する項目を選択します。友人の場合は「その他」を選び「友人」と記入します。
20. 取次者: この項目は、申請人が未成年や重病・障害などで自ら申請できない特別な事情がある場合に記入します。通常は空欄のままにします。
よくある間違いのチェック
印刷する前に、入管に指摘されないよう以下の3点を見直してください。
- 経歴の空白期間: 項目16(経歴)で、説明のない長期間の無職期間がないか確認してください。
- 年収の不一致: 項目17の金額は、課税証明書等の書類と一致している必要があります。
- 出入国歴: 項目15(1ページ目)は、別名や別のパスポートでの入国歴を問うものです。ほとんどの人は「無」を選択します。該当しないのに間違えて「有」にしないよう注意してください。
アドバイス: パソコンでExcelファイルに入力してきれいに作成し、PDFとして印刷してから署名することをおすすめします。手書きの場合、修正液は絶対に使用しないでください。書き損じた場合は、二重線で消して訂正印を押すか、新しい用紙に書き直してください。










