日本政府は、高度人材の受け入れを促進し、国に有能な人材を誘致するため、高度専門職ビザ保持者の永住権取得までの期間短縮を優遇しています。
本記事では、高度専門職ビザ(高度人材ビザ)から永住権を取得するまでの全行程をまとめました。できるだけ詳しく、分かりやすく解説しますので、皆さんの参考になれば幸いです。
本記事では、高度専門職ビザ(高度人材ビザ)から永住権を取得するまでの全行程をまとめました。できるだけ詳しく、分かりやすく解説しますので、皆さんの参考になれば幸いです。
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高度専門職ビザルートでの永住権申請
原則として、日本の永住権を申請するには10年以上継続して日本に居住する必要があります。しかし、高度専門職ビザの「近道」を利用すれば、直近1年間のポイントが80点以上あれば永住申請が可能となり、審査も比較的スムーズになります。
「まずは高度専門職ビザを取得しなければならない」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。現在、通常の就労ビザであっても、直近1年間の高度人材ポイントが80点に達していれば、高度専門職ビザへの変更を経ずに直接永住権を申請することが可能です。
高度専門職ビザの詳細については、以下の記事をご参照ください。
「まずは高度専門職ビザを取得しなければならない」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。現在、通常の就労ビザであっても、直近1年間の高度人材ポイントが80点に達していれば、高度専門職ビザへの変更を経ずに直接永住権を申請することが可能です。
高度専門職ビザの詳細については、以下の記事をご参照ください。
永住権申請の必要書類
永住権の申請書類は非常に多く、複雑です。この記事にすべて書くと長くなってしまうため、書類作成の詳細は以下の別記事にまとめました。必要書類の準備方法、申請書の書き方、AIを使った理由書の作成方法などを詳しく解説しています。
高度専門職ビザから永住権を申請する際の必要書類(詳細版)
高度専門職ビザから永住権を申請する際の必要書類(詳細版)
入管(出入国在留管理庁)での永住申請
書類の準備が整ったら、居住地を管轄する入管に提出しに行きます。私は横浜在住なので、新杉田駅近くの横浜支局へ行きました。
東京在住の方は、東京入管は非常に混雑するため、早めに行くことをお勧めします。到着後に整理券を取る必要があり、待ち時間が長く疲れることもあります。
窓口で書類を提出すると、担当者が不足がないか確認し、不要な書類があれば返却されます。その後、このような受付票が渡されます。申請番号が記載されているので、大切に保管して帰宅しましょう。
東京在住の方は、東京入管は非常に混雑するため、早めに行くことをお勧めします。到着後に整理券を取る必要があり、待ち時間が長く疲れることもあります。
窓口で書類を提出すると、担当者が不足がないか確認し、不要な書類があれば返却されます。その後、このような受付票が渡されます。申請番号が記載されているので、大切に保管して帰宅しましょう。
審査期間について
入管の案内では標準処理期間は4〜6ヶ月とされています。しかし、個別の申請状況や管轄の入管によって異なります。私の知る限り、東京入管は非常に時間がかかり、1年から2年近く待つこともあるようです。一方、名古屋入管は早く、2ヶ月足らずで許可が下りたケースもあるそうです。
追加資料の提出要請があった場合
申請後はひたすら待つのみです。結果の通知にはいくつかのパターンがあります。
- 入管からハガキが届く場合:
- これが永住許可の通知です。誰もが待ち望んでいるものです 😍😍😍
- 入管から封書が届く場合(以下の2パターン):
- 追加資料の提出要請:入管がさらなる書類を求めています
- 不許可通知と書類の返却:残念ながら不合格です 😭😭😭
- その他、入管から電話で問い合わせが来る場合もあります。
私の場合、申請からちょうど4ヶ月後に封書が届きました。封書の場合、追加資料の要請か不許可のどちらかなので、開封するときはかなりドキドキしました 😂
予想通り、私の「高度人材80点」での申請に対し、追加資料の提出要請が入っていました。依頼書はこのようなものです。
予想通り、私の「高度人材80点」での申請に対し、追加資料の提出要請が入っていました。依頼書はこのようなものです。
通常、追加資料の提出期限はかなり短く設定されています。期限を厳守する必要がありますが、万が一間に合わない場合は、事前に電話で連絡を入れましょう。
また、私は念のため、提出した資料と提出できない資料のリストをまとめたA4の送付状も作成しました。
結果の受領
不許可通知と書類返却の場合
万が一、永住権が不許可となった場合、入管から書類が返送されます。この結果は本人限定受取などで届くことが多いです。もし不在票が入っていて、差出人が入管となっていたら…残念ながら不許可の可能性が高いです ☹️
許可通知の受領
無事に許可が下りた場合、このようなハガキが届きます。ハガキは手渡しではなく、郵便受けに投函されます。
ハガキの裏面には、手続きに必要な収入印紙の金額が記載されています。私が記事を書いている2025年12月時点では、永住許可の手数料は10,000円(1万円)でした。
ハガキの裏面には、手続きに必要な収入印紙の金額が記載されています。私が記事を書いている2025年12月時点では、永住許可の手数料は10,000円(1万円)でした。
新しい在留カードの受け取り
受け取りに必要なものは以下の通りです。
- 結果通知ハガキ
- パスポート
- 在留カード
- 収入印紙
- 郵便局で購入できます。
私はパスポートを更新したばかりで、古いパスポートを持っていくのを忘れてしまいました。入管で「指定書は?」と聞かれ、「家にあります」と答えたところ、「もう効力がないので家で破棄してください」と言われました。
私の永住権申請タイムライン
- 2025年7月18日:申請書類提出
- 2025年11月19日:追加資料提出要請を受領
- 2025年11月26日:入管にて追加資料提出
- 2025年12月11日:許可通知ハガキを受領
- 2025年12月12日:入管にて新しい在留カードを受け取り
横浜入管への申請からハガキ受領までのトータル期間は、4ヶ月と3週間でした。
永住権取得後について
永住権は非常に強力な在留資格であり、多くのメリットがありますが、あくまで「日本に住む外国人」であることに変わりはありません。以下の点に注意が必要です。
- 在留カードには7年の有効期限があります。7年後に更新手続きが必要ですが、運転免許証の更新のように簡単な手続きで、再審査はありません。
- 日本国籍ではないため、選挙権はありません。
- 法律に違反した場合、永住許可が取り消され、強制送還される可能性があります。
- 「再入国許可」または「みなし再入国許可」の手続きは引き続き必要です。これを忘れて出国すると、永住権を失い、最初から取り直しになるため非常に大変です。
- 納税、年金、保険料の支払いは義務です。年金の未納などは永住権取り消しの原因になり得ます。
















